【報告】東京都パラスポーツ次世代選手発掘プログラム(11/23)

11月23日(木祝)に武蔵野の森総合スポーツプラザにて、『東京都パラスポーツ次世代選手発掘プログラム』が開催され、当協会から3名が参加しました。

その参加したスタッフから所感を頂いたので、下記の通り、掲載します。

「東京都パラスポーツ次世代選手発掘プログラム」第1回、第2回に参加しました。
東京都パラスポーツ次世代選手発掘プログラムとは、広く競技スポーツを体験してもらうことで、競技人口を増やしたり、認識を広げたりするための取り組みです。

参加した児童のほとんどは、聾学校に通う高学年の小学生でした。
私は、子どもたちにバドミントンを教えるのは初めてでした。第一回目は、沼倉昌明選手の指導の様子を見ながら勉強をさせていただきました。第二回目は、第一回目での経験を活かし、実践してみました。

参加した子どもたちは、体育の授業でバドミントンをやった経験はありました。体育の授業では、バドミントンのルールを学ぶことやラケットでシャトルを打つことを体験するのが第一の目的としてあるかと思います。
体育の授業から発展して、バドミントンを競技としてやっていくには、コートの隅などに正確に打ち込んだり、シャトルを打つ強さや飛距離を打ち分けたり、また試合運びとして戦術を考えていくことも大事になります。
それを意識した練習を盛り込み、競技としての楽しさ・達成感を味わえるように工夫してみました。子供たちはみるみるうちに上達していき、吸収の速さに驚きました。
最後に、バドミントンのダブルスゲームを行い、速いスマッシュを受けたり、フットワークの速さを実感したりと、試合でしか味わえない楽しさを感じてもらえたのではないかと思います。
参加した子どもたちからは「ほかの競技よりもデフバドミントンが楽しかった」「難しいけど楽しかった」等感想をいただきました。

関東圏内には、バドミントン部がない聾学校は珍しくありません。また、小中学校や地域でバドミントンクラブの経験があっても、周囲にバドミントン競技に取り組む聴覚障害者が身近にいないために、聴覚障害者としてバドミントン競技をする具体的なイメージを持てない子どももいるでしょう。
今回のプログラムを通して、デフバドミントン競技への認知が広まっていくことを願っています。

第二回目の会場は、「武蔵野の森総合スポーツプラザ」でした。ここは、2025年デフリンピック・デフバドミントン競技が行われる会場です。
ここに立ったことで、デフリンピックに出場するぞ、またここに戻ってくるぞという決意を新たにすることができました。
引き続き、デフリンピック・デフバドミントン種目への出場を目指して日々鍛錬してまいります。